志らくのピン 古典落語編 パート3
一昨日は志らくのピン古典落語編へ行ってきました。またまた調子を上げてきた志らく師匠は見逃せません。今回はどんなことになるのでしょう。
今回の開口一番はらく次さんでした。彼も二つ目内定者です。志らく師匠のとりなしで何とか秋にはなりそうだということですが、まだ何があるか分かりません。こういう状況について諸先輩に聞いたところ、立川流の師匠連が言うには、なぜそんないい加減な状態にした家元に対してキレないのか、今の弟子たちはおとなしすぎるそうです。家元から小言を食らった左談次師匠がその部屋から出て行くとき、ドアが「バタン!!」とたまたま大きな音で閉まったのを聞いて家元は「悪かったな。」と弟子に謝ったり、破門だといわれたぜん馬師匠が逆切れして「破門になりゃ師匠でもなければ弟子もでもねぇ!」と啖呵をきったことがあったり、どこまで本当か分かりませんが立川流らしい出来事が過去にあったらしいです。幹部連は下を煽って一悶着起こさせて楽しもうというのでしょうか?
まず一席目は十八番の「二十四孝」。十八番という割には、過去に一回しか聴いた事がありません。しかし、当人がそういうだけあってクレイジーに面白かったです。嫁が義母に自分のおっぱいをあげるシーンなんて馬鹿うけです。
お次はネタ下ろしの「片棒」。覚えたは良いけど全く面白くないし、芸達者の市馬師匠の片棒に対抗するには(市馬師匠の片棒は面白くて有名)、全く違うものにしなきゃいけないということで、まるで白鳥師匠や談笑師匠のようなものが出来上がりました。長男あきら(黒澤明?)は映画が大好きなので、名作「ザッツ・エンターテイメント」の中で葬式を繰り広げようと計画を立て、ジュリーアンドリュースのサウンドオブミュージックを唄いまくりました。次兄は昭和歌謡が大好きなので、次々と大物歌手が出てきて「憧れのハワイ航路」やら「しょぼくれ人生」やら「隼戦闘隊」なんぞをまたまた唄いまくり。そして三男は「克由」。上二人が金を使いすぎるので、坊主は黄金餅の西念に「金魚~金魚出目金魚~」とお経を上げてもらい、棺桶はらくだが入っていた菜漬けの樽にしましょうということで大好評。スタンダードでは片棒はおやじさんが担ぐのですが、この話には続きがあって・・・。普段あの落語ですら世間に迎合していたそうですが、この噺はマニアックな趣味がてんこ盛りで反ってとても面白くなっていました。師匠はもっとマニアックになったほうが良いのでは?
仲入り後あまりやらない噺として「道具屋」を。私は何度も聴いているので、こっちのほうが十八番かと思っていました。師匠がこんなことを言っていました。与太郎のような人間は、昔は普通に世間の中で暮らしていたけれど、さすがに落語に出てくる与太郎並に鋭いことは言えなかっただろう、そこへ落語家たちが与太郎に考えを注入した。だから与太郎には落語哲学が滲み出てきて、与太郎は落語界の哲学者になったと。どのつく仕事で「どもり」は笑います。
そして最後に、ほかの兄弟子が1時間かけてやる「井戸の茶碗」を20分ちょいで。これもあまり演じないのでまだ工夫が足りていない感じでした。だけど冒頭あまりに貧乏な浪人父娘の会話は面白いです。「父上、かくなるうえは私が吉原に身を沈めて・・・」「何を言う。そなたが行くぐらいならわしが吉原に身を沈めて・・・。」
開口一番 立川らく次 雛鍔
立川志らく 二十四孝
立川志らく 片棒
仲入り
立川志らく 道具屋
立川志らく 井戸の茶碗
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