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立川談笑の世界 博品館劇場

 土曜の昼は立川流です。大銀座落語祭での扱いですが、あいかわらす友達がいないと言うか、危険人物は隔離しようという意図か、談笑師と志らく師の各々の独演会になってます。

 一部は立川談笑の世界で、文字通り談笑師が2席、もしくは時間調整で3席落語を申し上げる会です。大銀座落語祭で落語をたっぷりというのは談笑さんでは初めてです。何をしてくれるのでしょうか?

 一席目は「時そば」。1文かすめてやろうと呼び止めた蕎麦屋が、死んだ母親の位牌を持ち歩く超陰気な蕎麦屋だったという、たとえ、出て来た箸が母親の骨上げの箸だったとしても、これは一見さんにも笑いやすい、談笑落語の中ではぜんぜん普通な部類です。むちゃくちゃな蕎麦屋とのやり取りで「大銀座落語祭ですよ」と蕎麦屋がたしなめると「そんなこと知るか、呼んだほうが悪い!」は痛快でした。

 二席目は「粗忽長屋」。市馬師匠が楽屋にいるので気を使っているといいながら「今の金馬師匠」「小さん師匠、今の」とNGワードを連発させてさすがでした。行き倒れを見ている群集に対してある宗教と絡め「この狂信者どもめ!」なんて言ってしまいますし。これは私なんかは大好きなんですが、粗忽すぎて自分の死んだのも分からない、というシチュエーションについて来れないお客が多かったのでしょうか、いつもの落ちを見せておいてそこでは落とさないというギャグに笑いが少なく残念でした。面白いのにー。元々の粗忽長屋を知らないと、談笑落語は楽しめないのです。

立川談笑 「時そば」

立川談笑 「粗忽長屋」

 

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