今日は立川志ら乃さんの真打トライアルへ行ってきました。
いつもはプロレスをやったりするライブハウスみたいな会場でした。客層は若い人からわりと年配の人まで幅広く、志ら乃さんの支持層の広さが窺えました。パンフレットには50席もの落語の演目が書かれており、志ら乃さんがくじを引き、その席番に座っている客がその50席の中から落語を一つ選び合計四席の落語をやり、会の終わりに師匠である立川志らく師匠に総評してもらおうという趣向。しかし、50席の中でこれは?!というものがなく、志ら乃さんなら普通に出来るじゃん?というのばかり。そして、せっかくくじで当たったというのに選んだ演目が「湯屋番」「うなぎや」「たらちね」って、お客もぜんぜん挑戦的でない。唯一「笠碁」を選んでくれた女性に感謝。
高座はどれも志ら乃さんらしいくすぐり満載で、師匠譲りのテンポのよさとあいまって他所でならもう若手真打クラスだ思いましたが、普段色々な会で垣間見るいつもの志ら乃さんであって、立川流の真打に期待する突き抜けた何かを感じることは残念ながら出来ませんでした。
もっとこう、真打になれるのかなれないのか!!という緊迫感がほしかったです。談笑師匠のトライアルの時はもっと会場が熱狂的で、家元に対して「これでどうだ!」という雰囲気があったので、それを期待していたのですが、談笑師と志ら乃さんでは客層も目指す落語も違うのでこれは同じものを期待した私が悪いのですが・・・。
落語が終わり、志らく師匠の総評が始まりました。まず、志らく師匠が真打になるまでの輝かしい歴史をざっと披露してくれ、(立川ボーイズとして売れに売れたこと、談志のテレビ番組でも人気者になったこと、トライアルでは即日ソールドアウトにし、若き談志も出来なかった演目に挑戦したことなどなど)志ら乃さん対して「志ら乃はどいういうことをしてきたの?」この返答に「NHKで大賞を取ったこととかモーニングに連載しているとか、大学の講師になった・・・」
志らく師匠は、一番見込みのある弟子に「志ら乃」という名前をつけようとずっと考えていたといい、自分としてはもう今真打にしてあげてもいいのだけれど、今回の会の集客の遅さをあげて、立川流の真打の資格として「売れっ子になる」という点をクリアできていないことを指摘し、今日やった落語でも大ネタが入っておらず、それでもって賞と連載とかだけだで家元に自信を持って真打にするとは言いづらい。笑志さんはたくさん賞も取って、落語も上手いと定評があるにもかかわらずに家元がうんと言わず、近頃やっとやっと悲願の真打になれたのということもあり、それと同時の真打昇進になるにはもう一つ飛躍が必要だと判断しました。
で、来年一年、二百、三百の会場を毎月いっぱいにして、その会でネタ下ろしを月四本(大ネタを入れること)やり遂げるという試練が志ら乃さんに課されました。「これをやればファンも増えるし、志ら乃に絶対返ってくることだから」と志らく師匠の愛あるお言葉。
ぜひ、志らく師匠が苦手としているジャンルにも挑戦したりと、志らく師匠、家元があっと驚く高座を期待したいと思います。
「たらちね」
「笠碁」
「うなぎや」
「湯屋番」
※ 真打ちにはすると、その代わり条件をつけようという事です。説明不足の気がして追記します。
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