談志ガレージセール
昨日は落語友達三人と根津の八重垣せんべえで行われた談志ガレージセールに行ってきました。
練馬や根津の家にあるがらくたを家元自ら売ってくれるのです。
正午過ぎ、寒いのか一人ダウンジャケットにマフラー姿で機嫌悪く出てきた家元は、客をじろっと一瞥した後、「声が出ないの」と一言発すると、ブスッとしながらペンでがらくたにいろいろ書き付け始めはじめました。最近、声が本格的に出なくなってしまいまともに落語を語っていない師匠ですし、普段なら起きていない時間なので、機嫌の悪さは予想通りでしたが、とりつくしまが無い様子は、落語の道具屋というより、不精床の親父のようです。
周りで世話を焼いているお弟子さんたちも、家元に意識が行くあまりお客たちに「いらっしゃいませ」の一言も無い。店を取り囲む客たちは買っていいものか迷いつつひたすら家元を見つめるだけ。そんな中、家元は「今日は機嫌が良くない。」「売れねぇからやめちまうか」とさらに緊張感を煽るせりふを掠れた声でささやく。このままでは家元は本当に投げ出して帰ってしまうかも。意を決した私は、子供の頃に読んで家元や、高田文夫先生の面白さを教えてもらった高田文夫著「コントもかけば恥をかく」が売っているのを見つけ、それを家元の前に差し出し「師匠、これいくらですか」と訊いた。
つまらねぇ本を持ち出しやがったという顔付きで本を見て、家元は無言で指を二本前に突き上げた。200円か??いや、しみったれの家元のこと2000円なのか?と一瞬判断つきかねたけれど、しょぼい本だという判断で200円でした。まるで「蒟蒻問答無言の行」である。私はさらに「この本に何か書いていただけますか?」とくらいついた。
じろっとこちらを見た家元は「俺が何か書くと1000円になるよ」とのたまった。五倍かよと内心のけぞりながらも「それで結構です」となんとか答えると、家元は「出てくる奴はバカばかり 立川談志」という言葉を書いてくれました。この本は、放送作家の立場で付き合った様々な芸人、コメディアンのエピソードがてんこ盛りの話なので、その芸人達をバカと言っているのか、こんな本を買う客がバカだと言っているのか微妙な言葉です。
なんとかバトルを終了し、後は「マニア向き」と但し書きが書いてあった家元セレクションの千社札セットをゲットして退散したのでした。私が口火を切ったことで、他のお客も次々とものを買い始めやっと道具屋らしくなったようです。
ついでに家元の「この店は旨いヨー」と書き付けしている店でお昼を食べ、根津神社に詣で、谷中で円朝の墓にお参りし帰ったのでした。(店の味は普通でした。)
家元の写真はこちら↓

注ぎ口がま○になっている徳利を持ち、何を書こうか思案中の家元。一人で家にいる時の金玉医者のようです。書いた言葉は「トンガレ トンガレ」
だいぶ品物がはけてきた頃の家元。
この人ごみを覗きながらおばちゃんたちの「あら、タチカワ談志よ」という声がわずらわしい。タテカワだから。
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コメント
凄い体験でしたね…下の写真で微妙に果実系の顔が切れてるようですが、あれは意図的でしょうか。(笑)
無意識下に潜む衝動で切ってしまったと思われます(笑)
投稿 kaz | 2008年4月28日 (月) 16時52分
私は16時過ぎに会場に到着し、閉店の瞬間の目撃者となりました!!
そんな長く迄やっていたんですねえ。
投稿 竹のスケ | 2008年4月28日 (月) 20時06分
えぇ( ̄□ ̄;)!!ガレージセールやってたなんて知らなかった!これはぬかったなぁ。知ってたら行ったのにΣ( ̄□ ̄;)
ブランクがありましたが、毎年やっていたようですよ。しかし来年もやるかどうかは未定。
投稿 金坊 | 2008年5月 7日 (水) 12時17分