立川談志 志らく 親子会 三鷹市公会堂
この会は良い会だった。
立川志らべ たらちね
立川志らく 鉄拐
立川談志 やかん
中入り
立川志らく 品川心中
今回ほど志らべさんが志らく師匠に落語が似ていると言うことを感じたことはありませんでした。ギャグのセン
ス、会話の間がとても良かった。ただコピーしていると言うのではなく師匠の間を受け継ぎながら自分のものとして語っているから。ひょっとして志ら乃さんよ
りこの話は上かもしれない。
鉄拐は完全に志らくの鉄拐。「人情話が微妙に上手いこぶ平、嘘で鼻が伸びる円楽、美声の志の輔、落語が下手
な談春」が見たいばっかりに都にやってくる演芸好きな仙人なんて良いなー。サゲに杜甫と陶淵明が出てきますが、川に浮かんだ月を取ろうとして溺れ死んだの
は李白じゃなかった?船の上で死んだのは杜甫だけど。誰も気づかないような分かりにくいサゲなんですが、やはりこれはこれであってほしい。
中入り
これから歌舞伎座公園も控えていることもあってか、入院して健康的な生活を送っている家元は、最近の最悪な状態は脱して幾分さっぱりした感じで登場。「志
らくですから、悪いようにはしないでしょう」という、信頼する弟子との共演ということでリラックスもしているのでしょう。あまり愚痴めいたことも言わず
ジョークをいくつか披露してからやかんへ。
家元のやかんは、登場人物二人の鮮やかな会話のひらめきと切り替えしが気持ち良い一席なのですが、声も気力もないと嘆いていた師匠を見ていたときはもう聴
けないのかなと半分諦めていました。しかし、今回のやかんはすこぶる良かった。後半のやかんがなぜやかんなのかというところまでは行きませんでしたが、
「若者に未来はない!ただ時間があるだけだ」「勉強は貧乏人の暇つぶし」「努力は馬鹿に見せる夢」等々、しびれるフレーズがスコーンスコーンと決まってた
まらない。若い頃はドラムのようだと言われた師匠の落語は、今は一音一音がはっきりと胸に響くトランペットかサックスのような落語になっているんじゃない
かという気がしました。そんなシンプルでかつ忘れられないやかんでした。
志らく師匠の品川心中は、聴いていると自然に映画「幕末太陽伝」の映像が頭に浮かんでくる。それほど古本屋のバカ金は映画で演じていた小沢昭一みたい。志らく版のこれは
なんと言ってもサゲが良い。心中を持ちかけておいて自分だけ助かりいけしゃーしゃーとしていた女郎のお咲が悪事をとっちめられ、すっかりしょげ返って本当
に私はもう死ぬと泣きじゃくると騙されたはずの金坊が「じゃあ俺も一緒に死のう」。可愛いじゃありませんか。今回、「じゃあ俺も一緒に死にます」だったけ
れど、にぎわい座での「死のう」のほうが良かったなあー。ともかく、このサゲを思いついた志らく師匠が大好きです。
家元は自分の落語が
終わったら大事を取って病院に帰ってしまったので志らく師匠の品川心中は聴いていかったのが残念でしたが、家元がいなかったおかげで?か品川心中はとても
のびのびとしていてかつ熱演でとても良かった。師匠との充実した二人会が出来て志らく師匠もとても満足した様子でした。見ていたこちらも胸がいっぱいな会でし
た。
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コメント
私も参加していました。武蔵境行きのバスで帰路についたキウイさん御一行が愛らしかったです。
竹ノスケさま
そうでしたか。毎年家元が三鷹に来るときは三鷹駅でキウイが家元の到着を待っているものでしたが、今年は家元が入院中ということでたっていませんでした。
キウイって愛らしい・・・そうですか・・・。
投稿 竹のスケ | 2008年6月16日 (月) 22時17分