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大銀座落語祭2008 柳家喬太郎と上方落語

 

師弟で下系のねたで喬太郎師匠が苦しめられました。だから鉄板ネタで抵抗したのでしょうか。

 立川こはる  真田小僧

 笑福亭たま  胎児

 柳家喬太郎  ほんとうのこというと

 中入り

 笑福亭福笑  絶体絶命

 柳家喬太郎  純情日記 横浜編

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開口一番はまたしてもこはるちゃん。博品館付きの前座なんですかね。さん喬さんところのよりずっとまっすぐだから聴いてて気持ちがいいですけどね。談春の間をちゃんと再現しているのでちゃんと受けていた。着物がちょっと大きかった。そこがますます金坊みたいだね。しかし会場の人はみんな真田小僧を聴いた事がないのだろうか?というぐらい受けていた。

 次はずっと見たかったたまさん。「前座という身分なんですか?こはるさんはまったくかまないですね!すごいですね!私なんか大学ノートで言うと10行に一回はかみます。」大学ノーとっていうところががエリート学校卒業を匂わせます。喬太郎師匠がこはるちゃんにセクハラしているということも暴露してくれました。(笑)
 
 落語はというと、ある妊娠している夫婦と、そのお腹の中にいる双子がワーワー色々言うだけの噺。お腹の中の子が自分のへその緒を宇宙飛行士の空気を送り込むチューブに見立て「宇宙遊泳」とかやって、それがエコーに映りそれを見た父親が「あ!宇宙遊泳」(笑)親子でゼスチャークイズしてどないすんねん。自らの帯を解いてへその緒に見立てるとは白鳥もうかうかしてられませんね。
 ばかばかしいのですが、やはり師匠ほどの空間のねじれなどは感じない、発展途上のお人でした。どないなっていくんやろ。

 次は喬太郎師匠。談春師と同じでなぜ二人で立ち向かわなければいけないのかの不満を表明。「俺に何をさせたいんでしょうか小朝は。腹の見えない先輩です。」前日まで独演会でもう抜け殻状態で、しかも浅草に出て鈴本のトリも取るという忙しさで師匠は何をやるのでしょうか?自分で何を言ってるかわからないと言いながら、やっぱり山本モナのラブホテルの話をして、たまに自分のファンの人が「喬太郎さんはあんなところには行かないですよね?」とか聞かれるけど「俺は行くね!!いや・・行きませんよ。行きませんけどね、んな幻想持ってんじゃねーよ!!」と思わぬ方向へ逆噴射(笑)
 そんな話をしながら羽織を脱ぐとSWAのジャージ着物。思った以上にそれに客が受けたので着物の話へ。色々作るけどきる機会がなくて、まだ仕付け糸が残っていた。自分で切ろうとしたら前座のこはるが「師匠、私が取ります」といって背中のほうの仕付け糸を取ってくれ、だんだんそれがまるで二人でいちゃついている様になって「談春兄貴には内緒だよーーー!!」(笑)すぐに楽屋に向かって頭を下げてお詫びのポーズ。

 よく分からないまくらから、私には久しぶりの「ほんとうのこというと」へ。寄席ではちょくちょくかけているようですが、さすがに独演会ではご無沙汰な噺でした。基本的にはいつもとギャグも変わってないのですが、最前列にいた私は師匠のはじけた演技や、実は細かい技の数々を真近に見れてそれなりに面白かったです。喬太郎師匠の初期の作品ですが、絶えず新しい客が流入しているので、初めて新鮮に見る客も多かったようです。

 中入り後は福笑師匠。人には三大欲があるという話しをしだしたのでああ、あれかあ?と思ったらやっぱりあれでした。

 猛烈な便意に襲われた女性が、ガソリンスタンドにトイレを借りに駆け込んだが「どうしてそんなことに?なんか悪いもんでも食ったとか、腹を冷やしたとか」とこの際どうでもいいことばっかり聞いて来て、女性が激しい便意に何度も敗れそうになる噺。ただトイレに行きたいというこの一点をどこまでも追求するとこんなに面白いぞという、何の参考にもならないのだが、女性の焦りが客に伝染して聞き入ってしまうのう。
 
 弟子は子供を、師匠はう○こをひりだす噺。どんなコンビネーションなんだ!これに対抗する喬太郎師匠に会心打は出るのか。

 トリの喬太郎師匠が、笑いながら「まいったなー」というような表情で現れ「何をやったらいいと思いますか?」(笑)

 福笑師匠が会場をとんでもない空気にしてしまったので何にしたらいいか迷っていたようですがはじめたのが又これが初期の傑作「純情日記・横浜編」。昨日も今日も、もう一時やらないと言っていたネタを引っ張り出してくるとは。

 この噺は渋谷編に比べて、噺の設定もストーリーも誰もが共感できるつくりになっているので、作った当時はマリンタワーに登れたけど今は登れないとしてもちゃんと聞くことが出来る。黄金餅の道中付けを横浜の観光ルートに置き換えたり、好きな彼女に告白するときの胸がつぶされるような瞬間などは今も色あせない。この話を素人時代に作ったのですから、喬太郎師匠はやっぱりすごい。彼女に電話をかけるとき、作った当時には携帯電話なんかないから固定電話のしぐさになり、でも今はみんな携帯なのだという事に気づいた師匠「新作も古くなるんだね」(笑)

 久しぶりに聴いたし、師匠の出来もよかったのでなかなか楽しかったです。しかし、最近SWAで作った話しや色々ある中で、昔に作った作品ばかりかけた師匠。なんか思うことがあるのだろうか。

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