「雨ン中の、らくだ」は 全身志らく読本
|
雨ン中の、らくだ
著者:立川志らく | |
|
|
隠れタイトル「青めだか」こと「雨ン中の、らくだ」を読みました。
文句なく面白い!!志らくファン、談志ファンなら200パーセント面白い!!!!!それも、ファン歴が長い人ほど面白いと思う。談春ファンにも面白いはずだけど、談春師を美化している人にはどうかな?いやいや、裏赤めだかとして読んでみて!!あなたの好きな談春師匠のもう一つの姿が分かりますよ。そしてそういう談春師匠のほうが魅力的であるということがわかりますよ。
内容は、志らくが語る志らくのセイシュンと、その志らくが見てきた談志の落語の数々がほぼ時系列に添って全てかかれています。褒められて天狗になった事も、叱られてどん底に落ちた事も全部全部さらけ出し、まるで「富久」の久蔵さんみたいな落語家人生。落語はどんどん変化・進化を続ける師匠ですが、まだ入りたての前座だったのに兄弟子に「どうして落語を覚えないんですか?」とダイレクトに訊いてしまう無謀さは今もぜんぜん変わってない師匠が、なんとも愛おしくなってくる。
10万部?を売り上げた赤めだかには、若き談春青年を半ば客観的に描いており、落語も談志も知らない人にも受け入れられる明快さ、分かりやすさがありました。それに比べて本書は、「私 志らくは」と一人称のオンパレード。志らくという人間を知らない人が手にとっても「そもそもおたくどなた?」と思われてしまうかもしれません。「二人旅」「らくだ」など、落語の題名で文章を分けているから、落語のネタが分からないとどうしてもわかりにくいこともありましょう。それでも、どなた?と思っても、落語のネタを知らなくても最後まで読んで!!読み続ければ、落語と談志と(談春も)への愛フル回転の落語家がきっと好きになるはず!てか、なって!!そして、少しでも志らく師匠に興味が出てくれたら落語を見て!!そうしたらこの本の面白さがきっと分かるから!!この本は師匠の落語とセットで初めて真価が発揮される本なのです!!(あえて断言)
著者本人も言ってました。この本はマニアックだから一般大衆にはうけないと。確かにそうです。師匠のパーソナリティを少なからず評価していなければ「自慢話ばっかり書いてる変な人」と誤解したり、「立場をわきまえない無礼な奴」と思う人もいるかもしれない。しかし、そんな事が何だってんだ!!たとえ、部数では及ばないとしても師匠の落語を愛する人がいる限り、この本が燦然と輝く快著である事には変わりはないのだから。この本は誰がなんと言っても絶対面白い!!それでいい!
志らくの「落語と談志の二人連れ」の旅にあなたも!
| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)




最近のコメント