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志らくのピン 9月

今回も志らく一流の面白さに溢れたピンでした。

志らくのピン

らく次   「勘定板」

志らく   「強情灸」

志らく   「そば清」

中入り

志らく  「 唐茄子屋政談」

 らく次さんはどうも仕草がくねくね。江戸っ子を気取りすぎで誰だ

かわからん。

志らく師は、開口一番でバレ噺をやるとはと弟子に少し小言。(笑)
うけりゃ良いけど、客がうんこを我慢してるような顔で不思議な空間だった(笑)

今日も談志は実は元気だったという話をしてから、zazenboysとセ
ッションした時の事を報告。相当格好良くて、落語も良くうけたようで見たかったなー。

落語は久しぶりに観た強情灸。このはなしはホール落語じゃあまり
見ないから。
背中に据えた32個の灸の煙に微妙な笑顔の若者たちが周りを囲ん
で「翼をください」を唄うところが馬鹿馬鹿しい(笑)。

二席目はこれも久しぶりのそば清。昇太師のが最近では白眉ですが
、馬生師を愛する志らく師版は、馬生をベースにしながら激しく、立体的に映画的に魅せてくれます。

そば清が「どーも~!」と異様なテンションで去っていくのは規定
ですが、蕎麦の食い方が凄い。一枚目は大人しく食べてるが三枚目あたりから恐ろしく早くなり、挙げ句は箸も使わず口でそのまま蕎麦を吸い上げる。ダイソンもビックリな吸引力である(笑)。空気も大量に吸い込むから、「ぼー!ぼー!」と汽笛のようなゲップまでする(笑)
そして、長野でうわばみが食べ物を溶かす草を舐めたのを見たそば
清が、そば賭でその草を舐めるシーンが志らくならでは。そう、体が溶けていく様をやってみせるのだ。先日の疝気の虫同様、ここでもSFXが活用されてます(笑)。「ううぅ、手、手が溶けてく!え?!え~!」
そば清の悲鳴を聞きつけた人が襖を開けると、「蕎麦が羽織を着て
ぼー!」(笑)
  三席目は志らく師ではあまり聴かない唐茄子屋政談。先月志の輔
師匠でも聴きましたが、二人とも原型が志ん朝師匠の唐茄子屋だから基本的には同じ。しかし、志らく師匠の若旦那の方がバカそうだが可愛らしい。そして、見投げを助けた叔父さんの家での叔母さんとの会話が全くのコントで楽しい。
この後、若旦那の徳三郎は他人に親切にしてもらったり、誓願寺店
で極貧のおかみさんを助けるのだが、そこでの人物描写が実に生き生きしていて惹き付けられた。代わりに唐茄子を売ってくれたお兄ィさんは本当に格好が良かったし、徳の弁当を見て「おっかさん、おまんま、おまんま・」とあまりの飢えに声をあげる子供は誠に痛々しく、おかみさんにあげた売りだめを棚賃だと全部無慈悲に取り上げる大家は心底憎々しいのだ。こちらは自然と心が揺さぶられ、ハラハラドキドキしてしまう。

最後は、この功労がお上に認められ勘当も解けるのだが、徳は「折
角ですが、私はもう店には戻りません。一生唐茄子を売って歩きます!」(笑)

「そうか、お前の新しい道楽は唐茄子を売ることだ。だがな、唐茄
子は夏しか売ることが出来ないんだ(笑)。だから、夏は唐茄子を売って、それ以外はお父っつあんの商売を手伝え。」

これから、夏になると吾妻橋で唐茄子を売るようになり、唐茄子の
若旦那と慕われるようになりましたとさ(笑)。

かぼちゃ野郎が本当にかぼちゃ屋になった唐茄子屋政談でした。

三席とも大満足な会でした。師匠最高!

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