カテゴリー「書籍・雑誌」の2件の記事

一個人 

 談春師のインタビューや、志の輔師の紹介文等に、「あの立川談志が」「立川談志のなんたらかんたら」と立川談志の四文字はよく登場するけど、今聴いておくべき落語家という特集記事で引退した円楽師が出てて、なぜ立川談志は載ってないの?あのって言われても、読者の何割かは、立川談志という者が何者か知らないわけで、「立川談志」という謎の四文字が気になって仕方がない雑誌でした。

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この落語家を聴け!

という本が出ました。
アスペクト 2100円

※祝第四版決定!

今世紀の落語界で活躍している落語家51人について、ずんずんと同数ぐらい落語を見ている著者が100%客の立場から膨大な高座の記録とともに紹介しています。
この本の特徴は、今世紀と書いてあるように、偉大な先人については殆どあえて触れていません。それは今落語が見たい人のために書かれた本だからです。先人の記録はいつでも聴けるが、今旬な人々を今見ないでどうする!ということです。
二つ目の特徴は、立川流に割くページが多いということです。それにより、なんだ立川流の宣伝用かよという誤解があるかもしれません。これは著者が談志一門のファンだから ということも確かにありますが、現実の観客動員数、つまり本当の人気、実力に即してそういう配分になってるということを読み進めると気づくはずです。
立川流を無駄に嫌い古い体制に固執している勢力、ろくに取材もせず安易に落語特集を組み、いい加減で古めかしい情報を垂れ流すマスコミと、志ん朝が死んで落語が終わったとまだ思っている人たちにより、巷に出回る落語本には昔の話と実力が伴わない噺家の事ばかり書いてあります。しかし、現実にはその嫌っている立川流の落語家たちが動員数を一番伸ばしていて、その流れの中で様々な実力ある落語家たちがたくさん独演会を開きさらに裾野を広げているのです。

 そういう今まで言われなかった落語界の本当の「今」を書いた本がやっと出たという事は大変嬉しいことです。本当に嬉しい。
江戸時代には盛んに人気番付が出ていて、当然落語家のもありました。その番付がもし多くの聴衆の意見と違ったものなら誰もそんなものは信じなかったでしょう。今回やっと信じられる書物が 落語界に出てくれて本当に嬉しい。

 この本の中には、本当に魅力的な落語家たちだけが凝縮されています。ぜひ良い落語へのナビゲーターとしてこの本を活用していただければ嬉しいです。

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